北海道経済産業局長賞
走行用油圧動力伝達装置の制御方法(特許第5364652号)
【北海道発明協会】
平山 英樹 |
株式会社NICHIJO 執行役員 技術総括部長 |
高橋 伸和 |
株式会社NICHIJO 制御開発部 |
実 施 功 績 賞
宮澤 和孝 |
株式会社NICHIJO 代表取締役 |
本発明は、ロータリ除雪車等の過負荷によるエンジン停止や軽負荷時のモータ過回転を防止するため、走行用HST(Hydro Static Transmission)の増速側に増加率の上限及び減速側に減少率の下限を設けることで安全な運転を可能とするソフトウェアである。
ロータリ除雪車は足踏みペダルまたは手動レバーによる指令値に見合った制御信号でHSTポンプ・モータの斜板を動かしている。従来、急加速時はポンプ吐出流量の急増による負荷の増加が原因でエンジンが停止したり、不整路面で車輪が浮くなどした場合、負荷の軽いモータに過回転が生じていた。また、急減速時はポンプ吐出流量の急減により、モータからポンプが回され過回転が発生することがあり、車両機器に大きな負荷が掛かっていた。本発明では、増速側に増加率の上限、減速側に減少率の下限を設けることで、これらの課題を解決した。
本発明により、経験の浅いオペレータが間違った操作を行っても車両に負荷をかけることなく安全な運転を行うことが可能となった。また、従来システムに対してソフトウェアを変更するだけで適用可能であり、追加機器の必要は無いため、低コストで機能を向上することができる。
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