発明協会会長賞
貫通孔付ウェハへのボイドレスめっき方法(特許第6622835号)
【福井県発明協会】
本多 正二郎 |
清川メッキ工業株式会社 第6製造部 部長代理 |
春木 陽介 |
元 清川メッキ工業株式会社 技術部 |
清川 肇 |
清川メッキ工業株式会社 代表取締役社長 |
本発明は、TSV(シリコンスルービア)など貫通孔付ウェハへの、めっきによる埋め込み技術に関するものである。
従来は、めっきで埋め込む際にボイドが発生し、さらにビア以外の部分(ウェハ全面)にもめっきが析出するため、後処理に高コストで、負担の大きいCMP研磨が必要であった。本発明は、めっきをする際に保護シートを用いることにより、ビア内に発生するボイドの抑制が可能になった。また、ビア以外へのめっきの析出も抑制することができるため、CMP研磨による研磨面積を減少することが可能となった。
本発明を用いることで、TSVなどの3次元実装が可能となり、製品の小型化、高密度化への貢献が期待される。また、3次元実装により、配線の全長を短くすることができるため、信号伝送と処理速度の高速化にも寄与している。
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