「牧場を、手のひらに。」というコンセプトを実現し、クラウド技術を活用して牧場管理を効率化する点にあります。スマートフォンやタブレットから牛群の健康状態をリアルタイムで管理でき、データ解析や自動通知により重要なイベントを効率的に把握できます。使いやすいインターフェースで、畜産業の効率化と生産者の負担軽減に貢献します。

　酪農畜産現場の多様なニーズをクラウドに反映させることに苦労しました。特に、ＩＴに不慣れな生産者でも使いやすい直感的なインターフェースの開発に時間を要しました。また、牛の健康状態をリアルタイムで正確に管理するため、データの精度向上とクラウド基盤の信頼性確保も大きな課題でした。これらの問題を解決し、現場で有用なシステムを構築することが最も困難な点でした。

　この度、北海道地方発明表彰・中小企業庁長官賞をいただき、大変光栄に思います。クラウド牛群管理システムＦａｒｍｎｏｔｅ Ｃｌｏｕｄの開発が認められたことに、心から感謝いたします。このシステムが、畜牛生産者の皆様の作業効率を向上させ、畜産業の発展に少しでも貢献できればと願っています。これからも現場の声を大切にし、技術革新に努めてまいります。皆様のご支援に感謝し、今後の挑戦にも意欲的に取り組んでいきたいと思います。