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発明協会の表彰事業

平成27年度全国発明表彰 受賞発明・意匠概要(敬称略)
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内閣総理大臣発明賞
高尿酸血症・痛風治療薬フェブキソスタットの発明(特許第2725886号)
近藤 史郎
帝人株式会社 帝人グループ・フェロー(近藤研究室 室長)
福島  久
元 帝人ファーマ株式会社 医薬医療情報部
長谷川 雅一
ジャパンワクチン株式会社 CMC薬事グループ長(元 帝人株式会社)
永田 郁雄
帝人ファーマ株式会社 在宅医療学術部 プロダクトマネージャー
長田 良雄
産業医科大学 医学部 免疫学・寄生虫学講座 准教授(元 帝人株式会社)
小森谷 恵司
独立行政法人医薬品医療機器総合機構(元 帝人ファーマ株式会社)
山口 久夫
星薬科大学 非常勤講師(元 帝人ファーマ株式会社)

発明実施功績賞
鈴木  純
帝人株式会社 代表取締役社長執行役員 CEO

 本発明は、世界で約40年ぶりとなる高尿酸血症及び痛風の新しい治療薬に関する発明である。発明者らは新しい発想のもと、従来薬とは化学構造が大きく異なる化合物に尿酸産生阻害作用を見出し、更に創意工夫を重ねて多数の化合物を合成した結果、従来薬より高い効果を持つ本発明化合物フェブキソスタットの創製に成功した。
 フェブキソスタットは1日1回の服薬で優れた治療効果を発揮し、中程度の腎機能低下患者を含む幅広い患者に有効であることを明らかにした。既に国内販売額は3年足らずで高尿酸血症・痛風治療薬市場においてトップシェアとなり、また日本発の新薬として、100カ国以上で導出契約が締結され、40カ国以上で販売されている。フェブキソスタットの上市を契機として、世界に先駆け日本で「高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン」が制定されるとともに、尿酸と腎障害、メタボリックシンドロームなどとの関連性に関する医学研究が盛んになり、医科学研究の進展に貢献している。




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