年頭所感

新年明けましておめでとうございます。発明協会会長の内山田です。
 皆様方におかれましては日頃より当協会事業へご支援を賜り、厚く御礼を申し上げます。

さて、明治37年に工業所有権保護協会として創立されて以来、一貫して発明の奨励、創意あふれる人材の育成等に寄与する事業を行って参りました当協会も、本年で創立120周年の節目の年を迎えます。
 かくも永きに亘り事業を続けてこられましたのも、ひとえに会員をはじめとする関係各位からのご支援の賜物であると心より感謝申し上げます。

国際社会がエネルギー、資源、環境問題などの課題に直面する中、我が国においても持続可能な社会の実現に向け、GX(グリーントランスフォーメーション)を通じて経済の活性化を促す様々な取組が進められておりますが、その牽引役として優れた発明・イノベーションの創出は欠かすことができません。こうした状況を踏まえ、当協会はその担い手となる創意に富んだ人材の育成と科学技術の振興に資する諸事業の推進に尽力して参ります。

本年の発明奨励事業におきましては、この夏に創立120周年記念式典とあわせて全国発明表彰式を挙行する予定です。地域産業の振興を図る地方発明表彰式とともに、我が国の科学技術の向上と産業の発展につながるよう、優れた発明・意匠をこれからも顕彰して参ります。
 青少年創造性開発育成事業におきましては、昭和49年の創立70周年を機に開始いたしました「少年少女発明クラブ事業」が50周年を迎えます。初年度は僅か2か所でスタートした本事業も、現在では200超のクラブを数えるまでになり、全国で活動が展開されています。「全国各地の青少年が、科学やモノづくりに親しむことのできる環境づくり」という当初の理念に基づき、さらなる裾野の拡大に努めて参りたいと存じます。
 また、発明クラブ事業とともに、「全日本学生児童発明くふう展」、「未来の科学の夢絵画展」、「少年少女チャレンジ創造コンテスト」などの開催を通じて、イノベーティブな人材の育成に貢献して参ります。

当協会は、全国各地の発明協会及び一般社団法人発明推進協会と連携し、諸事業に全力で取り組んで参る所存です。皆様におかれましては、当協会の活動にご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。
 最後になりましたが、皆様の益々のご健勝とご発展を祈念いたしまして、年頭のご挨拶といたします。

公益社団法人 発明協会
会 長  内山田 竹志

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