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発明協会の表彰事業

平成30年度全国発明表彰 受賞発明・意匠概要(敬称略)
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21世紀発明奨励賞
省エネに資する超低損失ナノ結晶軟磁性材料の発明(特許第4514828号)
牧野 彰宏
国立大学法人東北大学 未来科学技術共同研究センター 教授

21世紀発明貢献賞
野村  剛
株式会社東北マグネット インスティテュート 代表取締役社長

 本発明は、高鉄濃度Fe-Si-B-P-Cuアモルファス合金の特異なヘテロアモルファス組織のナノ結晶化により、高鉄濃度ナノ結晶軟磁性材料とその製造方法を提供するものである。本発明により、従来から両立が不可能とされてきた高飽和磁束密度と優れた軟磁気特性、低損失を高いレベルで兼備した唯一の軟磁性材料(NANOMET®)が実現した。
 モータやトランスのコア材料として、約100年にわたり用いられてきた電磁鋼板(ケイ素鋼板)の損失低減は飽和状態であり、これらコア(軟磁性材料)で全電力の約3.4%のロスが発生している。本発明では、ケイ素鋼板と比較して同等の高い飽和磁束密度並びに1/3~1/10と著しく低い損失特性を示し、上述のロスを70%以上削減できる。すでにモータやトランスや種々の磁性部品で省エネ性が実証され、幅広い応用が期待される。
 一昨年、産業競争力強化法に基づき複数の国内有力企業の出資を得て大学発ベンチャー(株)東北マグネット インスティテュート(TMI)が設立され、NANOMET®の社会実装を推進している。

特異なヘテロアモルファス相と加熱後の均質なナノ結晶相 従来の軟磁性体の限界を超え高BSと超低損失を両立

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